冬時期の新潟には珍しく、爽やかに晴れた1月最後の週末。アオーレ長岡で開催された「第33回新潟県伝統的工芸品展」に、タクミクラフト+田中清助商店 工芸茶店が2日間限定でオープンしました。毎年開催のこのイベント、今回は「青少年のための科学の祭典2017」、「長岡ものづくりフェア」が併催されこともあり、2日間で17,138名が来場し(主催者調べ)大変な賑わい。
工芸茶店では、タクミクラフトが新潟の8組の工芸作家さんをご紹介。金属、木工、漆、繊維とさまざまな素材で作られた素敵な工芸品が一堂に会しました。ブースの展示構成は、新潟モノ物語さんにご協力をいただき、セレクトショップのような素敵な空間に。その傍らでは、与板の老舗お茶屋・田中清助商店さんが「美味しいお茶の淹れ方講座」を開講され、ご家族やカップルはじめ多くの方が参加されていました。日本茶は身近な飲み物ですが、しかし実際に淹れるとなるとさて自信がない・・・? 皆さん急須を握りしめて真剣な眼差し。講座終了後はきっとご自宅でおいしいお茶を楽しんでらっしゃるはずですね。
今回の催事を通じて、出展作家の皆さまとタクミクラフトとの新しいコラボプロジェクトも生まれました。特に、会期中に多く反響をいただいた羽賀佛壇店さんの箸置き、また、piquantさんのchoma bagにつきましては、今後タクミクラフトwebを通じて新情報を発信してゆきますので、ご期待ください。今年の春頃には、詳しい情報を発表予定です。
<工芸茶店 出展作家|工芸品名:主な出展作品>
・大橋保隆さん|鎚起銅器:湯沸、建水、カップ、豆皿
・足立茂久商店 足立照久さん|寺泊山田の曲げわっぱ:曲輪のスツール、花立、球体オブジェ
・佐藤裕美さん|新潟仏壇(蒔絵):アクセサリー
・羽賀佛壇店 羽賀良介さん・富美子さん|新潟仏壇(塗箔・蒔絵):箸置き、アクセサリー
・春日蒔絵工房 春日美雪さん|三条仏壇(蒔絵):デザートスプーン、箸、櫛、ブラシ
・池野漆工芸 池野律子さん・里美さん|村上木彫堆朱(塗師):香合、茶托、アクセサリー
・piquant 片山佐惠加さん|南魚沼市栃窪の苧麻を使ったバッグ:choma bag
・廣川仏壇店|長岡仏壇(蒔絵):ぐい呑み
最後にメイン会場のレポートも。アリーナ会場では、匠の皆さんによる実演や体験コーナー、各産地が誇る工芸品の展示販売が連日大盛況で、日頃それぞれの地域で製作されている職人さんと、実際にお話ししたり体験を指導してもらえる貴重な機会となりました。年1度の県伝展だけでなく、新潟の産地が集結するこのような場がもっと増えていくことを願い、またこのような機会があれば、タクミクラフトも参加させていただきたいと思います。新潟の工芸品の素晴らしさを一人でも多くの方に、知っていただけますように!!
塩沢紬の織布体験
仏壇彫師によるお獅子
三条仏壇の蒔絵ひな人形
『第33回新潟県伝統的工芸品展』
会期:2017年1月28日(土)・29日(日)
会場:アオーレ長岡 アリーナ/市民交流ホールA
主催:新潟県伝統工芸産業振興協議会、新潟県伝統的工芸品展実行委員会
参加産地:村上木彫堆朱/新潟・白根仏壇/加茂桐簞笥/三条仏壇/越後三条打刃物/長岡仏壇/小千谷縮、小千谷紬/塩沢紬、本塩沢/十日町絣、十日町明石ちぢみ(伝統的工芸品 9産地12品目)/県央マイスター/タクミクラフト+田中清助商店 工芸茶店
協力:田中清助商店、新潟モノ物語、有限会社野村木工所、各出展作家の皆様