色も形も美しい帯留め
伝統的工芸品 村上木彫堆朱は、名に「朱」が入るほど、その深みある朱(あか)色が特徴である。木地師、塗師、彫師の3職が連携して作り上げる精緻な工芸品の数々には、守り続けてきた伝統技法が惜しみなく注がれ、素材も天然木、天然漆のみとこだわる。村上産地は祭好きな男性職人のイメージが強いが、珍しく塗師の母娘2代で切り盛りする工房がある。池野漆工芸の池野律子さん(左)、里美さん(右)だ。
おふたりは、蝶々結びが愛らしいリボンのイヤリングなど、華やかで女性らしい、美しさを好む感性を大切に仕事をされている。「お客さんと話しながら、好きなものを作ります」と律子さん。傍らで里美さんは「私はお酒が大好きなので、新作はぐい呑みです」と頼もしい。女性や若い人に興味を持ってほしいと話すおふたり。次はどんな素敵な作品が飛び出すのか、待ち遠しい。
PHOTO:ナカニシ ミカ
塗り部門 伝統工芸士 池野律子さん
塗師 池野里美さん
〒958-0844 新潟県村上市長井町4−17
TEL 0254-52-2801
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