長岡市無形文化財・新潟県伝統工芸品「寺泊山田の曲物」足立茂久商店
県内唯一の曲物職人 足立茂久商店11代目 足立照久さんが、昨年(2024年)一年間、茶道の石州流が発行する『石州』という冊子に、12回に渡って寄稿されました。
「寺泊山田の曲物」と題された本シリーズは、寺泊における曲物製造の歴史に始まり、製作工程や材料のお話などが、貴重な資料や製作風景などの写真を交えながらまとめられています。非常に読み応えがあり、学術的にも工芸技術保存の観点からも、大変重要な読み物です。
今回、足立さんが『石州』の発行元である「茶道雑誌石州社」に許諾を得て、この一連の寄稿文のタクミクラフトWEBでの再発表が実現しました。初回から最終回までとてもわかりやすく、足立さんが隣で話してくださっているような気持ちになります。ぜひ、ご一読ください。
※ 本寄稿文及び画像の無断転載、複製、配布は禁止されています。ご希望の方は、タクミクラフトまたは著作権者である足立茂久商店までご連絡ください。
■『石州』寄稿 「寺泊山田の曲物」全12回
寺泊山田の曲物(一)
寺泊山田の曲物(二) 電子レンジで使える わっぱ
寺泊山田の曲物(三) 篩(ふるい)
寺泊山田の曲物(四) 裏漉し(うらごし)
寺泊山田の曲物(五) 蒸籠(せいろ)
寺泊山田の曲物(六) 長岡市立科学博物館研究報告
寺泊山田の曲物(七) 先代 足立一久
寺泊山田の曲物(八) 彌彦神社
寺泊山田の曲物(九) 田んぼ
寺泊山田の曲物(十) 材料のはなし
寺泊山田の曲物(十一) フルイ屋ノアタラシイカタチ
寺泊山田の曲物(十二) 令和六年を振り返る
著者:足立茂久商店 足立照久さん プロフィール
11代目 足立照久 足立茂久商店|寺泊山田の曲物
かつて曲げ物の生産地として栄えた新潟県の海沿いの集落、寺泊山田で江戸時代から続く足立茂久商店は、集落で今もなお続くただ一軒の篩屋(ふるいや)です。その伝統技術は、長岡市無形文化財、新潟県伝統工芸品にも指定されています。現在11代目となる足立照久さんが、フルイや裏ごし、わっぱ蒸籠などの曲げ物を手作業で製造しています。県内外の和菓子店や割烹のために伝統の曲げ物を製造する傍ら、照明などのインテリア製品、県内工芸作家とのコラボ商品などを意欲的に企画・発表。曲物の技術を使った作品、オブジェなどを中心に、個展も数多く開催しています。
また2025年6月から7月にかけては、新潟日報『甘口辛口』コーナーに全10回のコラムを寄稿するなど、文才を発揮され多方面に活躍されています。

寺泊山田の曲物 足立茂久商店 足立照久さん
Teradomariyamada Bentwood Work Mr.Teruhisa Adachi of Adachi Shigehisa Shoten
〒940-2526 新潟県長岡市寺泊山田1289
1289 Teradomariyamada, Nagaoka-shi, Niigata 9402526
TEL/FAX 0258-75-3190