本漆を用いた蒔絵アクセサリー。おにぎり、笹だんごと新潟ならではのモチーフに思わず頬が緩む。
幼い頃からずっと絵を描くことが大好きで、イラストレーターとして活躍中の佐藤裕美さん。カラフルな手形が予想外のイラストに大変身する「手型アート」は子どもたちにも大人気で、各地のイベントにも引っ張りだこだ。
そんな佐藤さんは、伝統的工芸品 新潟・白根仏壇の蒔絵師というもうひとつの顔をもつ。絵の具を漆と金粉に持ち替え、花鳥や和紋などの伝統柄から、ポップなイラストまで自在に描き分ける。2015年には工芸士試験に合格し、見事蒔絵部門の伝統工芸士に。同じく伝統工芸士で塗箔師の父・林芳弘さん、蒔絵師の母・由利子さんと共に、新潟仏壇の伝統技術を次代に継承している。
かわいいイラストに乗せて、仏壇工芸の伝統技法と漆の魅力を、現在の蒔絵文化として発信し続ける佐藤さんに、皆が期待を寄せワクワクしている。
PHOTO:匠の手制作プロジェクト 佐藤裕美さん出演の「匠の手」ショートムービーはこちら