金物・洋食器の街として知られる新潟県燕市に生まれた大橋保隆さんは、鎚起銅器職人の父の背中を見て育ち、小さい頃から夢は“職人”だったという。中学を卒業後、世間を知る為の修行に出た後、鎚起銅器の世界に入った。鎚起銅器とは、新潟県燕市に200年前から伝わる伝統工芸。一枚の銅板を金鎚でひたすらに叩き起こし、鍋、湯沸、カップなど、様々な形をつくり出す技術だ。
「銅という金属は、長い人類の歴史の中で身近なものとして親しまれてきました。使い込まれる程に風合いや艶を深め、成長してゆく器です」と大橋さん。職人の修行を始め20年目。手仕事の世界から想像力を育めるような器づくりを目指し、創作活動を続けている。大橋さんの小さな工房では、今日も銅を叩くカンカンカンカン…という小気味良い音が響き渡っている。
TEXT:新潟モノ物語
会場に来てくださった大橋さん、湯沸しを手に
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職人 大橋保隆