柏崎の恒炎窯とコラボした曲輪の花立
かつて曲げ物の生産地として栄えた新潟県の海沿いの集落、寺泊山田は、街道沿いに昔ながらの木造家屋が軒を連ね、西側には雄大な日本海が広がる場所。江戸時代から続く足立茂久商店は、集落で今もなお続くただ一軒の篩屋(ふるいや)で、現在は11代目の足立照久氏が、フルイや裏ごし、わっぱ蒸籠などの曲げ物を、手作業で製造している。
地道に丁寧に作り出されるフルイや裏ごしは、新潟県内外の和菓子店や割烹、旅館など、その道のプロたちが修理を依頼しながら愛用し続けている調理道具だ。最近では、曲げ物が持つ柔らかな美しさを生かした照明やスツールなど、インテリア商品の開発にも着手。長い歴史を持つ曲げ物の利用シーンを、台所からリビングへと広げる試みが始められている。
PHOTO & TEXT:新潟モノ物語 足立さんの特集記事はこちら
受注生産の曲輪スツールと球体
一番左の写真手前のスツールは、沼垂で活動中の染織家、ISANA 中川なぎささんの作品を張地にしたもの(参考商品)
PHOTO(左・中央):新潟モノ物語
〒940-2526 新潟県長岡市寺泊山田1289
TEL/FAX 0258-75-3190
タクミクラフト 工芸茶店でご紹介していたスツール(モケット赤・青・緑、一重刺子)と曲輪の球体、花立は、上記にて販売しています。