新潟の伝統工芸と繋がる タクミクラフト

触れる - 新潟の伝統工芸の展示会など

2022.05.10

レポート タクミクラフト古民家展2022

Takumicraft Kominkaten 2022 Exhibition Report

開催:【終了】2022年5月3日〜5日 @北方文化博物館敷地内 常盤荘(新潟市江南区)

タクミクラフト古民家展2022

投稿日:2022年5月10日 更新日:

ONLINE古民家展は5月31日まで開催中

会場で展示販売した作品を期間限定でオンライン・ショップにてご紹介中です。日頃お取り扱いのない作品や、一部大変お得なSALEも行っています。お見逃しなく。

アウトドアで楽しむ工芸品

北方文化博物館の大藤棚奥 常盤荘にて、5月3日〜5日に開催した「タクミクラフト古民家展2022」は、晴天にも恵まれ盛況のうちに終了しました。たくさんのご来場をありがとうございました。

タクミクラフト古民家展

NEW PROJECT 鍛冶職人が手打ちするアウトドア用鉄フライパンをお披露目

越後三条打刃物
(えちごさんじょううちはもの)

越後三条打刃物の老舗工房 近藤製作所とタクミクラフトとの新作、アウトドアで焚き火料理を楽しむための鉄フライパン2種をお披露目しました。タクミクラフト・オンラインショップ/WEBでも、近日中に受注販売の予約受付を開始します。 

→ 5/17〜 オンラインショップにて予約受付を開始しました。オンライン古民家展期間中、5/31までは2種類とも初回ご予約特典として、限定価格・送料無料にてご予約を承ります。

「アウトドア用鉄フライパン」製作風景の動画はこちら

越後三条打刃物についてはこちらをご覧ください。

アウトドア用鉄フライパン
会場に設置されたキャンプロケーションで 製作者の近藤孝彦さん
ハンドルを取り外せるタイプ(左)と枝を挿してハンドルにするタイプ(右)
ご来場の皆さんにお話を伺ったところ、キャンプ経験者の多さに驚きました。お客様に鉄プライパンの工程を説明する近藤孝彦さん

羽越しな布
(うえつしなふ)

自然の中で使いたい工芸品として、会場内では山熊田の古代布 羽越しな布の作品を多くご紹介しました。新進気鋭の羽越しな布の織り手、大滝ジュンコさんのバゲットバッグや新作トートは、工芸品でありアート作品であるとも言える、作家の感性と自然の力が溢れる作品群です。オンライン古民家展でもバゲットバッグをはじめとする各種バッグ、ポーチなどをご覧いただけます。プロトタイプにつき各限定1点・半額SALE中のバゲットバッグは、残すところ2点のみとなりました。

羽越しな布作品を目当てに訪れるお客様もいらっしゃいました。

加茂桐簞笥
(かもきりたんす)

加茂桐簞笥 鈴木石太郎タンス店の桐エコスピーカーは、電気を使わないエコなスタイルと持ち運びしやすい驚きの軽さで、アウトドアにもぴったり。もちろん室内でもインテリアに馴染むスタイリッシュな姿で、日頃よりタクミクラフトでも大変人気の製品です。現在注文が殺到しており3週間ほどお待ちいただきますが、こちらもオンラインショップにてご予約受付中です。

鈴木さん
桐の魅力を語る鈴木浩昭さん。手にしているのはカラフルなラインナップが楽しい〈8/10 はちがつ-とおか〉のミニ米びつ
蒔絵の桐キャニスター
新作 蒔絵で彩られた桐のキャニスター

寺泊山田の曲物
(てらどまりやまだのまげもの)

アウトドアの醍醐味といえば、自然の中での美味しい食事。お弁当を持ってピクニック!という響きは、大人になっても心が踊ります。足立茂久商店の曲輪の弁当箱に好きなものを詰めてさあお出かけ。檜の爽やかな香りで、いつもと同じはずのおにぎりやおかずが一層美味しく感じられます。

ショップに入荷してもすぐ売り切れてしまうほどの人気。檜(柾目)丸二段 曲輪の弁当箱

このほか、タクミクラフトが扱う厳選した新潟の工芸作品や、INCH FRAME WORKSのオリジナルフレームが登場。自然の中で撮影した写真たちはデジタルで手元に保存するだけでなく、時にはお気に入りの一枚をフレームに入れて、アート作品のように愛でるのも素敵。

加茂桐たんすとフレーム
加茂桐簞笥の水屋簞笥とINCH FRAME WORKSさんの特製フレーム。前回展示でコラボした雪布和紙のフレームはまるで絵画作品のよう(右)

上品な朱色が美しい村上木彫堆朱のアクセサリーや手鏡は、池野律子さんの作品。堆朱で仕上げたアクセサリーは、使うほどに艶があがって美しくなります。また、朱色には魔除の力があるそう。

村上木彫堆朱 池野さん
天然木に漆を塗り重ねているため、手に取ると見た目以上の軽さにびっくり。

新潟仏壇 羽賀佛壇店が手がける人気の色漆シリーズ「コイオキ、ネコオキ、トリオキ」や、羽賀富美子さんのアクセサリーが漆の魅力を存分に伝えています。

コイオキ、ネコオキ、トリオキは展示会でいつも人気の的。螺鈿のアクセサリーは陽の光を受けてきらめいていました

5月4日は、三条仏壇 山田仏壇店の山田貴之さんによる仏壇製作の実演がありました。小さな男の子も食い入るように見つめている姿が印象的でした。

山田貴之さん
空殿 山田さん
新しい祈りの形を提案する「空壇」の製作実演をした山田貴之さん

左から、お米や雑穀を桐米びつで美味しく保管することを提案する〈8/10 はちがつ-とおか〉シリーズ、中野美奈子さんのマクラメブローチと十日町/小千谷織物のテーブルランナー、piquantさんの苧麻バッグなど、タクミクラフト展示会でお馴染みの作品も所狭しと並び、ここではご紹介しきれないほど。

古民家展 作品群

以上、会場風景をお楽しみいただけましたでしょうか。
今年のゴールデンウィークは、久しぶりに気持ちも軽くお出かけしやすくなった連休でした。これまでと変わらずに見事な花を咲かせてくれた大藤棚を愛でつつ、私たちも例年通り古民家展を開催することができ、なによりもお客様や作家の皆さんと再会できたことがうれしい3日間となりました。
タクミクラフトでは今後も新潟の工芸作家による新しい取組、コラボ作品を中心にご紹介してまいります。リアル展、オンラインを通じ、ぜひまたお会いできますように。

2022年5月3日(火祝)〜31日(月)「オンライン古民家展2022」

北方文化博物館の展示から引き続き、タクミクラフト・オンラインショップでは5/31までの約1ヶ月間、会場でご紹介した作品の期間限定販売を行っています。ぜひこの機会にご覧ください。

タクミクラフト・オンラインショップ

北方文化博物館での展示にご来場のお客様へ 芳名帳はこちらへどうぞ

今後の活動の励みとなりますので、ご意見などお聞かせください。タクミクラフトや作家より今後展示会のご案内などをご希望の方も、こちらからご連絡先をお知らせください。


PHOTO: タクミクラフト、mika nakanishi

「タクミクラフト古民家展2022」
アウトドアで楽しむ工芸品
〜越後三条打刃物、加茂桐簞笥、羽越しな布など 新潟工芸小物の展示販売〜
会期:2022/5/3〜5 9:00~16:50(初日13:00〜 最終日〜16:00)
会場:北方文化博物館・常盤荘

協力:一般財団法人 北方文化博物館

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