展示は終了いたしました。ご来場誠にありがとうございました。
展示レポートをこちらからご覧いただけます。
ONLINE古民家展は5月31日まで開催中
アウトドアで楽しむ工芸品
会場:北方文化博物館の大藤棚奥 常盤荘
日程:2022年5/3(火祝)・4(水祝)・3(木祝)
5/3 13:00 – 16:50
5/4 9:00 – 16:50
5/5 9:00 – 16:00
NEW PROJECT 鍛冶職人が手打ちするアウトドア用鉄フライパン
越後三条打刃物
(えちごさんじょううちはもの)
展示について
アウトドアで焚き火料理を楽しむためのフライパンが2種のお披露目となります。今回は近々発売予定のプロトタイプを展示、受注販売を行います。
また、山熊田の古代布 羽越しな布の織り手、大滝ジュンコさんのバゲットバッグと新作トートや、加茂桐簞笥 鈴木石太郎タンス店の電気を使わないエコスピーカーなど、自然の中で使いたい工芸品を中心に展示販売します。
そのほか、タクミクラフトが扱う厳選した新潟の工芸作品や、INCH FRAME WORKSのオリジナルフレームが並びます。新潟仏壇 羽賀佛壇店が手がける人気の色漆シリーズ「コイオキ、ネコオキ、トリオキ」ももちろん参加。コイオキは、少数ですが現品販売も行う予定です。
新緑と花の溢れる会場でお待ちしています。
同時開催 「オンライン古民家展2022」
北方文化博物館での展示にあわせ、タクミクラフト・オンラインショップでは約1ヶ月間の期間限定販売を行います。
2022年5月3日(火祝)〜31日(月)
会場展示の作品群は、リアル展示終了後に「オンライン古民家展」に登場します。
タクミクラフト・オンラインショップ
丹念に手打ちされた
鉄製だからこその味わい
この度タクミクラフトとコラボした近藤製作所は、1872年に創業し、1969年に現在の会社を設立。今年で150年続く、越後三条打刃物の老舗工房です。
鍛治職人の六代目である近藤孝彦さんが手で打ち込み、丹念に形を作り出した鉄フライパンは、一打一打が鉄肌に細かいうねりを生み出し、野趣溢れる逸品となっています。
形は2種類ご用意しました。ひとつはハンドルを取り外すことができ持ち運びに便利なタイプ。もうひとつは枝を自分で差し込んで使うこともできる、キャンパーの遊び心をくすぐるタイプ。大きさは直径22cmと小さいものの、ちょっとした料理を作るのにちょうど使いやすく、他ではなかなか見つからないアウトドア用鉄フライパンです。
コークスの赤い炎にくべた鉄板を、何度も何度もひたすら打ち込み形を作っていきます。熟練の鍛冶職人でも一つ作るのに半日以上かかってしまう手作りの品は、一点一点個性を持ち、味わいに溢れています。鉄肌に現れる表面のムラは全て人の手で木槌を打ち込んだ証、料理の際にはこのうねりが焦げつきを抑える役目を果たします。手入れを怠らなければ、アウトドアで頼れる相棒として、一生使える工芸品です。
越後三条打刃物について
近藤製作所が所在する三条は、400年を超える金属加工の歴史をもつ地域です。その産業のルーツは、江戸時代のはじめ頃から農家の副業として製作された和釘であると言われています。鋸(ノコギリ)や鑢(ヤスリ)、農業に欠かせない道具である鎌や鍬(クワ)などの製造が始まり、その後、今や世界的なシェフも使用する包丁や、大工道具の鉋(カンナ)、鑿(ノミ)など、多種類の打刃物製造へと発展しました。国の経済産業大臣が指定する伝統的工芸品 越後三条打刃物には、その中から10品目が指定されています。
自然との関わりを見つめ直す機会を
自然の中で自分と向き合い、ゆっくりと時を過ごせるキャンプは、長く続くコロナ禍という状況もあって一気にブームとなり、現在もその人気は衰えることなくいまやブームからカルチャーになったとも言われています。
なかでも自然の中でひとりきりで過ごすソロキャンプは、静寂や孤独を満喫し、お気に入りの道具で好きなものを料理し、野外で暮らす時間を堪能できるアクティビティ。
日常生活では、手軽で時短、手間のかからない便利な物を手にとりがちですが、自然の中では道具や素材にこだわり、手間暇かけてじっくりと料理をしたり、焚き火のはぜる音に耳を澄ませたりと、手にしたい物も過ごす時の流れも大きく異なります。
そんな豊かな時間のお供に連れてゆきたくなるアイテムには、自然由来の材料で、確かな技で丁寧に作られてきた工芸品がぴったりです。特にお楽しみの焚き火台を使った料理には、熱伝導のよい鉄のフライパンが最適です。
今回の展示会で初のお披露目となるアウトドア用鉄フライパン。是非実際に手にとって、その良さを感じてください。
「タクミクラフト古民家展2022」そのほかの展示物
山熊田の古代布、羽越しな布の織り手である大滝ジュンコさんの新作もお披露目。風合い豊かなトートバッグです。
2019年に東京でお披露目した3種類のバゲットバッグ。プロトタイプのため会場では特別セールでご案内します。
加茂桐簞笥の老舗、鈴木石太郎タンス店の桐エコスピーカー。電気なしで野外でも使える大人気商品です。
そのほか、新潟仏壇 羽賀佛壇店の「コイオキ、ネコオキ、トリオキ」シリーズをはじめ、タクミクラフトおすすめの工芸作品を展示販売いたします。
作り手と直接話せる機会をお見逃しなく
会期中、フライパンの製作者である近藤製作所の近藤孝彦さんも来場予定です。(5月4日予定 時間未定)製作技法や越後三条打刃物についてのお話など、この機会にぜひ交流なさってください。
加茂桐簞笥 鈴木石太郎タンス店の鈴木浩昭さんは、全日滞在予定。桐製品の奥深い魅力を語っていただけるでしょう。
新潟仏壇 羽賀佛壇店の羽賀良介さん・富美子さんご夫妻は、5月3日に滞在予定です。大人気のコイオキに加え、富美子さんの蒔絵技術を使ったアクセサリーなど、作品を見ながらぜひ漆技法やお仏壇についてなどお聞きください。
5月4日 三条仏壇 山田仏壇店の山田貴之さんによる仏壇製作の実演が決定しました。新しい祈りの形を提案する「空壇」について、製作工程の一部分を実演してくださる予定です。
他にも、展示作品の作家が来場予定です。作り手と直接会話できる貴重な機会をどうぞお見逃しなく。
PHOTO: タクミクラフト、* mika nakanishi
写真提供:三条鍛治道場、新潟県伝統工芸産業振興協議会、大滝ジュンコ
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開催中止の可能性について:
新潟県内でも新型コロナウイルス感染者の増加が止まっていないことから、今後下記のような状況になった場合は、直前であってもイベント開催を中止、または内容の変更を検討しますことご了承ください。
・北方文化博物館様のご判断によるイベント開催の中止決定がなされたとき
・新潟県や新潟市より緊急事態宣言やそれに準ずる宣言の発令があったとき
・スタッフ、出展作家等イベント関係者や、その家族などに陽性者が出たとき
会場での展示観覧時は、感染予防のため入口での手の消毒、マスクの着用徹底をお願いします。入場者が一定数を超えた場合は、順番をお待ちいただく場合がありますのでご了承ください。
北方文化博物館 開館情報
9:00−17:00 年中無休
http://hoppou-bunka.com
TEL. 025-385-2001
入館料 大人800円 小人400円
大藤棚のライトアップ 時間:閉館後 料金:要ライトアップ協力金
(藤の開花状況、ライトアップ期間等は、館HPまたはお電話でご確認ください)